このタイヤ、パンク修理できますか?
おはようございます。
北九州市八幡西区の車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
今日ご紹介するテーマは『このタイヤ、パンク修理できますか?』です。
お車はH21年式ダイハツタントです。
『タイヤのパンク修理できますか?』
タイヤのパンクでご来店されて、お客様からパンク修理の依頼を頂きました。
左後のタイヤがぺちゃんこになっています。
パンクしていないタイヤと比べると分かりやすいですね。
正常な右後のタイヤです。
パンクしているタイヤの側面には物が刺さったりしていないので、パンク修理できるかなぁと思っていました。
タイヤを取り外してエアを入れて、しっかり確認しました。
すると刺さっているものはありませんでしたが、何かが刺さって開いた穴からエアが漏れていました。
パンクの写真を撮り忘れましたが、パンク修理しようと思い準備しているとパンクよりも気になる点がありました。
それがこちら。
一見きれいなタイヤの側面に見えますが、矢印の箇所は段が付くほど磨耗して削れています。
商品名も半分削れて分からなくなっています。
正常なタイヤと比べてみましょう。
比べるとよく分かりますが、側面の上半分がきれいに削れていました。
タイヤのパンク修理の判断基準
結論から言うと、今回はパンク修理をせずにタイヤ交換になりました。
では、なぜパンク修理をせずにタイヤ交換になったのか・・・。
こちらのタイヤのカットモデルでご説明します。
タイヤの側面は、接地する溝部よりも弱いです。
溝部は地面と接地するので多くのワイヤーが入って頑丈になっていますが、側面はワイヤーが入っている箇所やもしくはない箇所がありゴムも構造的に薄くなっています。
パンクしたタイヤはパンクに気付かずにかなりの距離を走行したので、弱い側面がさらに削れてしまっていました。
つぶれたタイヤを見ると、削れている上半分は地面に接地していますね。
なのでこの状態でパンク修理しても、縁石に当たったり高速走行でのバーストの危険が高くなっている状態なのです。
正直パンク修理は出来ましたが、タイヤのカットモデルを見せながら説明すると心配との事でタイヤ交換になりました。
タイヤ交換
ではタイヤを交換します。
バランスウエイトと虫ゴムを外します。
次はビードを落とします。
裏表のビードを落としたらタイヤを取り外します。
タイヤを取り外したら、エアバルブも交換します。
エアバルブの劣化でエアが抜けるので、タイヤ交換時にはセットで交換をお勧めします。
新品のタイヤは、ブリジストンのネクストリーです。
こちらを取り付けます。
タイヤを取り付けたら、空気圧を基準値に調整します。
エアの漏れがないか確認して問題なかったので、次はホイールバランスの調整です。
これをしないとスピードが出るとハンドルがブルブル震えます。
こちらが調整前です。
バランスウエイトを取り付けます。
再度確認して調整完了です。
車両に組み付けたら完成です。
まとめ
今回はパンク修理の依頼でしたが、側面の削れがあり大事をとってタイヤ交換になりました。
最近の車にはスペアタイヤが付いておらず、パンク修理剤ではバーストには対応できません。
今回のケースではパンク修理も可能でしたので最終的にはお客様の判断になりますが、基本的にはタイヤ側面のパンクや大きなキズは交換をお勧めします。
例えば高速道路に乗る予定がある方は、高速走行中に前輪がバーストするとハンドルを取られるので大きな事故に繋がります。
パンク修理の方が安く済みますが、その後の危険性なども考慮して頂けると安全に安心してお車をご使用して頂けるかと思います。
ありがとうございました。
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