スズキソリオMA15Sスタート時振動(ガクガクする)する
平成26年式スズキソリオMA15Sにお乗りのお客様が、信号待ちから発信する際にエンジンが振動してガクガクすると言う事でご来店いただきました。
この車両は、平成29年に大手の中古車販売店から購入したとのことで、購入後に症状が出ていると言う事でした。
詳しくお話しをお伺いすると振動だけでなく加速も良くないらしく、中古車販売店に相談すると「そんなものです。」と言われたそうです。
念のためメーカーに問い合わせてみると、CVTのバルブボディー不良で同じような症状が出ており保証で部品交換が出来るとのことでしたので部品を取り寄せて、バルブボディーを交換する事にしました。
CVTオイルを抜き取る
まずは、車両をリフトアップし、CVTオイルパンからCVTオイルを抜き取ります。 CVTオイルが汚れていますね。
続いてソレノイドコネクターを取り外します。 写真がソレノイドコネクターです。
CVTのオイルパンとストレーナーを取り外す
ある程度CVTオイルが抜けた事を確認し、CVTのオイルパンを取り外します。 写真はCVTオイルパンを取り外した状態です。
オイルパンの内部はかなり鉄粉が付着していますね。 取り付けの際はきれいに清掃します。
続いてオイルストレーナーを取り外します。 ストレーナー内部も鉄粉で汚れているので取付の際は清掃します。
CVTコントロールバルブボディ取り外し
CVTオイルストレーナーを取り外すと、今回交換するCVTコントロールバルブボディーが現れます。
CVTコントロールバルブボディーに取り付けてあるマニュアルバルブレバーとサブストレーナーを取り外します。
CVTコントロールバルブボディーを固定してるボルトを全て緩め、コントロールバルを取り外します。
写真はCVTコントロールバルブボディーを取り外したCVT内部です。
CVTコントロールバブルボディー取リ付け
続いて新品のCVTバルブボディーを取り付けます。
先ほど取り外したマニュアルバルブレバーとサブストレーナーも取り付けます。
清掃したオイルストレーナーとオイルパンを取り付け、CVTオイルを規定量注入し作業は一旦終了です。
診断機を使いCVT学習値設定を行う
CVTコントロールバルブボディーを交換した際は診断機を使い学習値設定を行います。
学習値設定を行い、試乗したあとCVTオイル漏れや量の確認を行い終了です。
まとめ
今回は、保証延長作業のCVTバルブボディー交換作業を解説しました。
お客様は中古車で購入した際お店の方から「CVTだからこんなもんですよ。」と言われたそうですが、よくよく調べてみるとCVTの不具合でした。
保証延長作業でしたのでお客様の負担も無く完治できたのでとても喜んでいただきました。
もし、ソリオをお乗りの方で同じような症状が出ているのであればお早めにメーカーにご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。