スズキスイフトZC11S走行中エンストする原因は何?
スズキスイフトZC11Sにお乗りのお客様が、走行中にエンストするということでご来店されました。 詳しくお話しをお伺いすると、朝エンジンを掛けて10分くらい走行した後、信号待ちでエンジン回転が不安定になり、エンストしたという事でした。
エンストの原因は何?
エンストの原因は色々考えられますが、まずは点火系等を点検することにします。 まずはボンネットを開けてエンジンルームをチェックします。
点火系を確認するためにエアークリーナーケースを取り外します。 エアークリーナーケースを取り外すと、イグニッションコイルとプラグコードが確認できます。
一番左の穴(プラグホール)にプラグレンチを差し込みスパークプラグを取り外します。
スパークプラグを取り外してみると、エンジンオイルで汚れています。
おそらく、タペットカバー(ヘッドカバー)ガスケットの劣化でプラグホールにエンジンオイルがたまり、そのエンジンオイルがスパークプラグに付着したため失火しエンストを起こしたと考えられます。 念のため、プラグコードイグニッションコイルも確認すると、火花がリークしています。 エンストは、スパークプラグだけでなく、イグニッションコイルとプラグコードも原因のようです。
タペットカバー(ヘッドカバー)パッキン取替
お客様にご連絡しさっそく修理に取り掛かることにします。 まずは、エンジンオイル漏れの原因であるタペットカバー(ヘッドカバー)ガスケットを交換します。 こちらの写真が、タペットカバー(ヘッドカバー)を取り外した写真です。
全体的にガスケットが固くなって劣化しています。 プラグを全数抜いて、プラグホールに溜まったエンジンオイルもきれいに拭き取ります。
新品のタペットカバー(ヘッドカバー)ガスケットをしっかりと取り付け、エンジンに装着します。
エンジンにタペットカバー(ヘッドカバー)を装着した写真がこちらです。
スパークプラグ・イグニッションコイル取替
スパークプラグもすべて新品に交換します。 上が新品で下が今まで使用していたスパークプラグです。
火花がリークしていたイグニッションコイルとプラグコードも交換します。
エアークリーナーを取り付けて作業完了です。
スズキスイフトエンストまとめ
作業完了後に試乗してみると、エンジンも調子良くエンストもしなくなり回転も安定しています。 原因は、エンジンオイル漏れによるスパークプラグの失火とイグニッションコイルとプラグコードのリークでした。 エンストするという症状でも、原因は様々です。 今回は、点火系が原因ということでしたが一つ一つチェックしていくことが重要ですね。 最後までお読みいただきありがとうございました。