スズキアルト走行中の異音
車に乗っていると、走行中の車や自分の車からの異音を聞いた経験はありませんか?
私も車に乗っていて、ブレーキを踏んだ時にキーキーと異音がした事があります。
気になりだすと異音が大きくなった様に感じて、余計に気になりますよね。
今日ご紹介するテーマも、車の異音のひとつです。
テーマは『車の走行中に聞こえる異音』です。
お車はH20年式スズキアルトです。
こちらのお車は、お客様が他店でご購入した中古車です。
車検でお預かりした際の法定点検中に、走行中の異音の原因を見つけました。
リフトに上げて、ガタの点検でタイヤを回すと
『ゴロゴロゴロ』
という異音が聞こえました。
この様なゴロゴロやゴーという異音は、ハブベアリングから出ている事が多いです。
ハブベアリングの異音は、走行距離が多くなって劣化したり、経年劣化が原因です。
今回のお車は、手でタイヤを回しただけでゴロゴロと異音がしていました。
ハブベアリングの状態は、あまりよくない印象ですね。
今回のお車の走行中の異音発生部品は分かりましたが、今回は経年劣化や走行過多が原因ではありませんでした。
原因はこちら。
リヤハブロックナットです。
ドラムブレーキを外す為に、インパクトレンチでリヤハブロックナットを外そうとしましたが、固すぎて緩みません。
インパクトレンチの最大出力でようやく緩みました。
リヤハブロックナットを外してドラムを回すと、異音が少し収まりました。
今回の車の走行中の異音の根本的な原因は、リヤハブロックナットの締め過ぎでした。
お客様に相談して、車検と一緒にハブベアリングを交換する事になりました。
早速交換します、ドラムブレーキを外してスナップリングを取り外します。
スナップリングを取り外したら、プレス機でハブベアリングを外します。
径の合う古いベアリングを使って、ハブベアリングを押し出します。
取り外した部品がこちらです。
ハブベアリングのグリスの状態も悪いですね。
新品と比べてみました。
新品にはシールが付いていて、水の浸入を防いでいる対策品になっていました。
スズキ車のリヤハブのカバーは、取り外す時に曲げたりすると水が浸入してリヤハブロックナットを傷めます。
メーカーでも取り外すたびに新品で交換したり、シール剤を打って水が入らない様にします。
水が入って、リヤハブベアリングが原因の走行中の異音が多かったのでしょう。
ハブベアリングが外れたので、これから新品を取り付けます。
プレス機を使って、今度はハブベアリングを圧入します。
きれいに圧入出来ました。
あとは車両に組み付けて、新品のリヤハブロックナットを規定のトルクで締め付けます。
最後にカバーを取り付けて、完成です。
まとめ
お客様にリヤハブベアリングの異音で、ゴロゴロやゴーといった異音がないか確認すると
『購入してからこんな感じで、軽自動車なのでこんなものだと思っていた。』
と言っていました。
他店でお車をご購入してから当社での初めての車検でしたので、購入された販売店での整備がよくなかったのでしょう。
お車をお返しして、走行中の異音についてお伺いすると
『やっぱり静かになりました。』
と喜んで頂けました。
お車の異音でお悩みの方がいらっしゃいましたら、いつでもお問い合わせ下さい。
ありがとうございました。
こちらのフリーダイヤルは車検予約専用です、お問い合わせの方は093-631-1104までお問い合わせ下さい。