スズキスイフトZC11S ワイパー時々動かない
スズキスイフトZC11Sにお乗りのお客様で、ワイパーが時々動かなくなるというご相談を頂きました。
詳しくお話を伺ってみると、ワイパーを動かすと元に戻らず途中で止まってしまうと言う事でした。
試しにワイパースイッチを動かしてみます。
ワイパーは動くのですが途中で止まったり動いたりと不安定です。
ワイパースイッチを動かしてみると、グラグラしていて不安定になっていました。
おそらく、原因はワイパースイッチですね。
さっそく取り外して点検します。
エアバック取り外し
ワイパースイッチを点検する為に、エアバックを取り外します。
※エアバックの脱着作業は必ず整備工場で行って下さい
イグニッションスイッチをオフにし、バッテリーターミナルマイナス端子を外し、90秒待ちます。
そして、ハンドルの側面のボルト2本を緩めます。
エアバックをハンドルから少しずらします。
エアバックの配線とホーンの配線があるので取り外しには注意が必要です。
エアバックのロックピンを外し、配線を抜きます。
ホーンの配線を抜きます。
ハンドルからエアバックを外した写真がこちらです。
ハンドルを取り外す
ハンドルを真っすぐにし、タイヤが前方向に向いているかを確認します。
まっすぐになっている事を確認し、ホワイトペンで目印をつけます。
ハンドルを固定しているボルトを緩めます。
この時ナットを取り外さず、緩めた状態で保持します。
ハンドルがシャフトに固着している為、力ずくでハンドルを外そうとするとケガをしてしまう可能性がある為です。
最悪の場合、力ずくで外したハンドルが自分の顔に直撃します。笑
無事にハンドルが外れました。
外した状態がこちらです。
コラムカバー取り外し
コラムカバー下と左右の取り付けネジを緩め、コラムカバーを取り外します。
まずは下の取り付けネジを緩めます。
続いて、左右の取り付けネジを緩めます。
コラムカバーは上下で分割式になっています。
ワイパースイッチ点検
ここからがいよいよ本題です。
最初に、ワイパースイッチの配線コネクターを取り外します。
ワイパースイッチのツメを抑えながら引き抜きます。
取り外したワイパースイッチの写真です。
見た目では分かりませんが、少しグラグラしています。
端子部分は特に異常はありませんでした。
念のためスイッチを動かし、導通点検をします。
スイッチを動かしながら点検すると、たまに導通していない時がありました。
おそらくスイッチの経年劣化ですね。
と、言う事で新品のワイパースイッチと交換します。
新品のワイパースイッチ交換
新品のワイパースイッチを取付け、配線を元に戻します。
コラムカバーを取り付けます。
コラムカバーの下のネジと左右のネジも取付け、コラムカバーを固定します。
外した位置と同じ場所(目印を付けた場所)を確認しながらハンドルを取付け増し締めします。
エアバックの配線を取付けます。
カチッと音がするまでロックします。
ホーンの配線も取付けをして、エアバックをハンドルに装着し左右のボルトを締めて固定します。
ワイパースイッチ動作確認
新品のワイパースイッチの動作確認を行います。
エンジンを掛けて、ワイパーを動かします。
ワイパーがきちんと作動し、スイッチをオフにしても、元の状態に戻るようになりました。
まとめ
スズキスイフトZC11Sのワイパースイッチの交換作業内容をお伝えしました。
ワイパーが動かないという症状でも、配線なのかモーターなのかスイッチなのか様々な原因が考えられます。
今回は、ワイパーが途中で止まってしまうということでしたので、最初に疑ったスイッチが原因でした。
ワイパーが故障すると、視界が妨げられ大変危険です。
もし異常を感じたら、早めに点検する事をおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。