スズキエブリィバン排気漏れ
おはようございます。
北九州市八幡西区車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
今日は、車検でお預かりしたお車をご紹介します。
今回ご紹介するテーマは『スズキエブリィの排気漏れ』です。
お車はH16年式スズキエブリィです。
車検時の点検の際に、気になる箇所を発見しました。
気になった箇所は、マフラー下部のエンジン側面です。
他の所より黒くなっていて、排気漏れをしている印象でした。
写真では少し分かりづらいかもしれませんが、排気が漏れてススが付いている様でした。
ここにはエキゾーストマニホールド、エキマニが付いています。
エキマニはエンジンから出た排気ガスが通る集合管です、エキマニの先がマフラーですね。
エキマニを点検するには、遮熱板を外さないと点検できません。
早速、遮熱板を取り外します。
バッテリーを外すと、エキマニがよく見えます。
サビがひどくなっているボルトを慎重に取り外します。
遮熱版が外れると、排気漏れの原因が分かりました。
エキマニの一番右に亀裂が入っていました。
取り外すと、
きれいに亀裂が入っていますね。
裏側にも亀裂が入っていて、いつ折れてもおかしくない状態でした。
お客様に説明をして、交換する事になりました。
交換部品はこちらです。
左からエキマニ・エキマニガスケット・マフラーガスケット・ボルト・ナットです。
先程エキマニを外していますので、交換は部品の取り付けからです。
エキマニガスケットをセットして
エキマニとマフラーガスケットを取り付けます。
ボルト・ナットを規定のトルクで締め付けます。
遮熱板を取り付けて完成です。
まとめ
今回はスズキエブリィの排気漏れで、エキマニの交換を行いました。
エキマニ交換後に排気漏れを確認しましたが、排気漏れはなくなりました。
エキマニに亀裂が入り排気漏れしていましたが、エキマニに亀裂が入ったり、折れたりするのにはいくつか原因があります。
まずは振動。
車はエンジンの回転運動や走行中の衝撃、マウント等が古くなってくると振動も大きくなります。
様々な振動によって力が加わり、亀裂や折れに繋がります。
次は熱による膨張や収縮の繰り返しによる劣化です。
エンジン側面に付いているエキマニは、シリンダ内で燃焼した燃料の排気ガスが出てくる箇所です。
エキマニの温度は900℃、ターボ付きでは1000℃以上まで上昇します。
エンジンを切ってしばらく放置すれば0度、寒冷地では0℃以下になります。
高温になり膨張、冷えてくると収縮を繰り返す事でエキマニを劣化させます。
もちろん材質は熱による膨張や収縮の繰り返しを想定したものを使用しています。
他には社外品のパイプ溶接によって製作されたステンレス製エキマニは、折れやすいみたいですね。
理由は、溶接部の不良や腐食によるものが多い様です。
今回は振動や熱による膨張や収縮の繰り返しで、劣化した可能性が高いと思われます。
お車をお預かりする前に気になる所はないかお伺いし、特に問題ないとの事でしたが、点検時に気付いて確認できてよかったです。
ありがとうございました。
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