スズキワゴンRハブベアリングからの異音
おはようございます。
北九州市八幡西区の車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
今日ご紹介するテーマは『ハブベアリングからの異音』です。
お車はH19年式スズキワゴンRです。
ブログを見てお問い合わせを頂き、弊社にご入庫して頂いたお車です。
症状は『走行中にずっとこもった音がしてうるさい』というものでした。
お客様と一緒に試乗して異音を確認すると、『ゴー』という異音がしていました。
今回の異音の原因はこちら。
リヤハブベアリングです。
見ての通りベアリング内のボールが丸見えですね。
この頃のワゴンR等の車は、この様にベアリングにシールがされていないのでよく異音が出ます。
ではこれから詳しくご説明致します。
お客様との試乗後にお車をリフトアップして、気になるハブベアリングの状態をタイヤを回して確認しました。
異音の原因はすぐに分かりました。
手でタイヤを回すと『ゴロゴロ』と大きな音が出ていました。
ガタはなくベアリングの状態が悪い感じです。
リヤハブベアリングを外します。
タイヤとリヤハブロックナットを外して、
ドラムを取り外し、ベアリングの状態を確認しました。
手にゴリゴリという感触が伝わります。
お客様が言っていた室内にこもる異音は、リヤハブベアリングからの異音によるものでした。
反対側のリヤハブベアリングも同様に異音が出ているので左右交換する事になりました。
では、リヤハブベアリングを交換します。
まずはスナップリングを外します。
プレス機を使って、リヤハブベアリングを抜き取ります。
取り外したベアリングを新品のベアリングと比べてみましょう。
右が取り外したベアリング、左が新品のベアリングです。
新品のベアリングはシールがされていて、取り外したベアリングの様にボールがむき出しになっていませんね。
新品のベアリングを取り付けます。
取り外しと逆の要領で組み付けます、古いベアリングを当てて新品のベアリングを圧入します。
スナップリングを取り付けて、
リヤハブロックナットを規定のトルクで締め付けて、
タイヤを取り付けたら完成です。
まとめ
今回は室内がうるさいとの事でリヤハブベアリングを左右交換しました。
交換後は室内のこもった異音も収まりました。
新品のベアリングは対策品になっており水分やごみ等を含む心配はほぼありませんが、交換前のベアリングはシールがされていないので点検の際にはこの様にリヤハブのカバーにシール剤を薄く塗布して組み付ける必要があります。
今回弊社に初めてご入庫でしたが、シール剤がついていなかったのでそれが異音の原因だったのかもしれません。
ただ今回のお車は走行距離も10万キロ位だったので、劣化によるものかもしれませんね。
長く乗っていたり走行距離の多い車は、注意が必要です。
ありがとうございました。
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