トヨタスターレットベアリングの寿命?
おはようございます。
北九州市八幡西区車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
今日は点検でご入庫の車が『走行中の音がうるさい』との事でお預かりしたのでご紹介します。
今日ご紹介するテーマは『ハブベアリングの異音と寿命』です。
お車はH10年式トヨタスターレットです。
新車から18年目で、走行距離は12万キロを過ぎたお車です。
今回のお車も長期・長距離使用のお車ですね。
今回はお客様の質問を交えながら、ベアリングの異音と寿命についてご紹介します。
スタッフ『今からお車を点検しますが、何か気になる所はありますか?』
お客様『そういえば、最近車の音が大きくなって気になるんですよね。』
スタッフ『お車の音はどんな音でしたか?』
お客様『ゴロゴロ言ってるみたいなんです。』
スタッフ『そのゴロゴロという音は、前と後ろどちらから出ているか分かりますか?』
お客様『後ろの方から聞こえる様な気がします。』
スタッフ『いつも音は出ていますか?』
お客様『よく音が出ていますが、たまに音が出ない時もあります。』
スタッフ『ハンドルを切ると、音が小さくなったり、大きくなったりしませんか?』
お客様『そこまでは覚えてないですね。』
スタッフ『ではお預かりして、確認させて頂きます。』
お客様『お願いします。』
まずは、スターレットの試乗からです。
お客様のお話の様に、異音が出ているのかを確認します。
確認すると
・スピードを上げると、スピードに比例して異音が大きくなる。
・ハンドルを左に切ると、異音が多少小さくなる。
・車両後方から異音が聞こえる。
といった症状が確認できました。
上記の症状からハブベアリングが怪しいと判断し、そちらから点検する事にしました。
まずはお車をリフトに上げて、タイヤのガタを点検しました。
ガタはリヤタイヤ左右ともありましたが、右リヤタイヤを回すと、引っかかりやゴリゴリとした感触がありました。
タイヤを外して、ハブベアリングの点検です。
ドラムブレーキ中央のカバーを外して、ナットを外すとハブベアリングが取り出せます。
ベアリングを外して、手で回してみると、ゴリゴリとした感触が手に伝わってきます。
左リヤハブベアリングには、上記の様な症状はありませんでした。
今回の異音は、リヤハブのベアリングが原因でした。
原因が分かったので、ベアリングを交換します。
今回は予防も兼ねて、左右のリヤハブベアリングを交換します。
では、ベアリングを交換します。
ベアリングはインナー・アウターがあり、先程の取り外したベアリングはアウター(タイヤ側)のベアリングです。
インナー・アウターのベアリング、ベアリングのカラー(下の画像の取り外したリング状の部品)、オイルシール(右端の部品)を取り外します。
新品部品はこちらです。
下の部品は、取り外したベアリングです。
ベアリングを取り付ける前にはグリスをしっかり注入して、焼き付かない様にします。
ドラムブレーキ側は、古いグリスを
きれいに清掃して、新しいグリスを注入します。
そしてベアリングを圧入します。
全てのベアリング、カラー、オイルシールを交換したら元通り組み付けます。
カバーにもグリスを入れて取り付ければ、作業は完成です。
ベアリング交換後、試乗しましたが異音は無くなりました。
まとめ
今回は、ベアリングの異音と寿命についてご紹介しました。
ベアリングの寿命は実際の使用によって変わるので、お車によって変わります。
早い方は、5万キロ程で異音が出たお車もありました。
今回の様な長期・長距離使用のお車は、ベアリングの不具合が多くなってきます。
またお車に荷物を多く乗せる・貨物車などは、過積載が原因でベアリング等を痛めます。
最大積載量をしっかり守る事が大事ですね、ご注意下さい。
ありがとうございました。
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