スズキワゴンR MH22Sのエンストの原因はエアコン?
『走行中に変なにおいがして、エンストした』
先日、スズキワゴンRがエンストして入庫しました。
こんにちは。
北九州市八幡西区の車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
今日のテーマは、『スズキワゴンRのエンスト』をです。
今回も実例を基に、スズキワゴンRのエンストの原因は何か?について書いていきます。
お預かりしたお車は、H17年式スズキワゴンRMH22Sです。
今回のスズキワゴンRは、エアコンコンプレッサーの焼き付きによってエンストしていました。
ではこのスズキワゴンRのエンスト、エアコンコンプレッサーはなぜ焼き付いたのか?について書いていきます。
♦スズキワゴンRのエンストの原因は?
♦スズキワゴンRのエアコンコンプレッサーが焼き付いた原因は?
♦スズキワゴンRのエアコンコンプレッサーの焼き付き、エンストのリコールについて
♦スズキワゴンRのエンストの原因は?
スズキワゴンRがエンストしていた原因は、こちらです。
こちらが、スズキワゴンRのエアコンコンプレッサーです。
簡単に説明すると、エアコンガスを循環させるポンプです。
ベルトで回されていて、ACのスイッチを入れると指で指しているマグネットクラッチが入って、コンプレッサーをON/OFFします。
コンプレッサーはベルトで常に回されていますが、このマグネットクラッチで必要に応じてポンプの作動をON/OFFします。
今回はこのマグネットクラッチが焼き付き、ACをONした時にコンプレッサーが回らなくなり、ベルトも回らなくなってエンストしていました。
♦スズキワゴンRのエアコンコンプレッサーが焼き付いた原因は?
今回のスズキワゴンRのエアコンコンプレッサーが焼き付いた原因ですが、エアコンコンプレッサーにはオイルが入っています。
このオイルが減って潤滑できなくなり、焼き付きを起こしていました。
下廻りを確認すると、写真の矢印の水抜きからオイルが漏れて跡が残っています。
この水抜きが付いている部品もエアコンに関係する部品で、エバポレーターと言ってエアコンの重要な部品です。
ここから漏れてオイルが減り、焼き付きに繋がっていました。
なのでエアコンコンプレッサーを交換しても、エバポレーターの漏れを止めない限り何回でも焼き付きを起こします。
そして、エンストを起こしてしまいます。
スズキワゴンRのエバポレーターはダッシュボードの奥に付いていて、すべて取り外さないと交換できません。
ここまで取り外して、ようやくエバポレーターが交換できます。
このBOXを開くと、エバポレーターが出てきます。
やはりオイルが漏れていました。
これでは焼き付いて、エンストしてしまいますね。
新品に交換して、ダッシュボードを元通り組み付けたら
エバポレーターは完成です。
あとはエアコンコンプレッサーをリビルト品で交換です。
交換したらエアコンガスを入れて確認。
漏れがないかやエアコンの効きに問題ないか、エンストしないか確認できたのでこれで完成です。
♦スズキワゴンRのエアコンコンプレッサーの焼き付き、エンストのリコールについて
今回のスズキワゴンRのエバポレーターからのオイル漏れによる、エアコンコンプレッサーの焼き付き・エンストはリコールになっています。
こちらのスズキワゴンRは型式は合っていましたが、車台番号が該当しておらずリコール対象にはなりませんでした。
しかし、症状はまったく一緒で、エバポレーターからオイル漏れによるエアコンコンプレッサー焼き付きからのエンストでした。
スズキワゴンRとパレットも焼き付きからのエンストのリコール対象でしたので、案内が届いた方はお早めの対策作業をお勧めいたします。
またスズキワゴンRとパレットの焼き付きからのエンストのリコール対象か分からない方、調べて欲しいと言う方はお調べしますのでお気軽にご連絡下さい。
ありがとうございました。
追記
後日、追加のリコールで対象となりました。