トヨタピクシスメガLA700Aエアコン修理コンプレッサー交換
いつも当社をご利用いただいているお客様がご来店され「エンジンルームからゴロゴロ音がするんです。」との事でお車をお預かりしました。
車両はトヨタピクシスメガLA700Aです。
さっそく車両をリフトアップしエンジンを掛けると、エアコンコンプレッサー(マグネットクラッチがONの状態で)からゴロゴロと音がしているようです。
赤枠で囲んでいる部品がエアコンのコンプレッサーです。
お客様にご説明し、エアコンのコンプレッサー交換となりましたので今回はその内容を公開します。
クーラーコンプレッサー取り外し
まずは、バンパーを取り外します。
エアコンコンプレッサーのベルトを取り外した後、エアコンの高圧ホースと低圧ホースを取り外します。
続いてコンプレッサーを固定している上部のボルトを取り外します。
エアコンコンプレッサーを固定している左右のボルトを取り外します。
これで車両からエアコンコンプレッサーを取り外すことができます。
取り外したエアコンコンプレッサーがこちらです。
鉄粉まみれのエアコンオイル
エアコンコンプレッサーからゴロゴロと異音がしたので、内部の部品摩耗が気になります。
エアコンコンプレッサーや配管の内部は、エアコンガスと一緒にオイルが循環していますが鉄粉で真っ黒になっていると思います。
試しに、コンプレッサーを傾けエアコンオイルを抜いてみると鉄粉まみれの真っ黒なオイルが出てきました。
鉄粉がエアコン経路に溜まったままエアコンコンプレッサーを交換してもまた故障してしまうので、部品交換や洗浄が必要となります。
しかし、そうなると修理代が高価となってしまいます。
今回のお客様は、車検満了日が来たら車を買い替える予定なので低予算でと言う事でしたのでエアコンコンプレッサーの取替、配管の洗浄のみを行う事になりました。
エアコンパイプの洗浄
エアコンには、高圧パイプと低圧パイプという2種類のパイプがあります。
この2種類のパイプを車両から取り外します。
室内に入るエアコンパイプも取り外します。
取り外した配管の内部をパーツクリーナーで洗浄し、エアブローします。
鉄粉が付着したエアコンオイルが出てきました。
これを何回か繰り返すときれいになりました。
高圧パイプと低圧パイプに取り付けてあるOリング(パッキン)を新品に交換し、取り付け準備完了です。
エアコンコンプレッサー取付け
いよいよコンプレッサーの取付け作業を行います。
今回は予算の都合上、リンク品(再生品)を取り付けます。
取り付けたエアコンコンプレッサーの写真がこちらです。
エアコンの高圧パイプと低圧パイプを取りつけた後エアコンベルトを取り付け、エアコンガスの真空引きガスチャージを行います。
真空引きに使う装置がこちらです。
真空引きした後30分放置し、真空状態が保持できているのかをメーターで確認します。
高圧パイプも低圧パイプも真空状態が保持できているのでOKです。
エアコンガスを補充しエアコンの効きを確認したところ、快調になり異音も消えました。
最後にフロントバンパーを取り付けて完成です。
まとめ
エアコンの修理と一言で言っても原因も修理箇所も様々ありますが、エアコンコンプレッサーからゴロゴロ音がする場合は内部に鉄粉が溜まっているため、エアコンコンプレッサーだけでなくコンデンサーやエバポレーターなど様々な部品の交換や洗浄が必要となります。
今回は、車検満了日には車を買い替える予定だと言う事で低予算での修理となりましたが、ずっと乗り続けるのであればきちんと修理することをお勧めいたします。
エアコンをONにするとゴロゴロと音がすると感じたらぜひご相談ください。
最後までご覧いただき有難うございました。
ヤハタ自販株式会社
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