スズキワゴンRのエンジン始動時異音
みなさん、おはようございます。
北九州市八幡西区車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
今日は『スズキワゴンRのエンジン始動時の異音』についてレポート致します。
お車はH17年式スズキワゴンRです。
最近、ワゴンRのエンジンを掛ける時に『ギャー』という異音がするとの事でお預かりしました。
異音がするとエンジンも掛からない、怖いので見て欲しいとの事でした。
ワゴンRの異音は、月に1回あるか無いか、そんなに頻繁に起こらないと言う事でした。
早速、疑わしい箇所を点検します。
ワゴンRはエンジン始動時に異音がする場合、スターターが故障している事が多いです。
まずは、スターターを外します。
ドライブシャフトを抜き、マフラーを外し、ワゴンRからスターターを外します。
写真中央の穴に、スターターが付いています。
取り外したスターターです。
矢印の箇所がピニオンギヤです。
金属のカスがあり、摩耗していました。
車両側には大きなギヤが装着されていて、このピニオンギヤと車両側のギヤが噛み合って、エンジンが掛かる仕組みになっています。
車両側も疑わしいのでミッションを外す前に隙間から確認すると、一部ギヤが欠けていました。
欠けているギヤの部分でエンジンを掛けようとすると、ギヤがうまく噛み合わず、異音がする様です。
ワゴンRの車両側にあるギヤを、リングギヤと言います。
写真の赤枠で囲ってある内部に、リングギヤが装着されています。
では、ワゴンRのリングギヤを外す作業を開始します。
ワゴンRのリングギヤを外す為には、トランスミッションを車両から外す作業が必要となります。
まず、ワゴンRのエンジンルームの部品を外します。
さらにワゴンRの足廻り、マフラー周辺の部品を取り外します。
ミッションジャッキにワゴンRのトランスミッションを固定し、ゆっくりと降ろします。
これが、ワゴンRのリングギヤです。
ワゴンRのリングギヤを外して確認すると、やはり削れていました。
ワゴンRの新品のリングキヤと比べると一目瞭然です。
部品を比べてみると、ギヤの歯が削れているのが分かりますね。
これがワゴンRの異音の原因です。
ワゴンRの異音の原因は、リングギヤの欠けた所にスターターのギヤが入り、ギヤが空回りしたからでした。
新しいリングキヤをワゴンRに装着し、再度トランスミッションを組み付けます。
ワゴンRのエンジンの部品も組み付け、オートマチックフルード交換、冷却水を補充してエア抜きを行います。
ワゴンRのエンジンを冷やし、再度エンジンを掛けて異音を確認しましたが、大丈夫でした。
異音も無くなり、安心して頂けました。
今回は予算の都合もあり、スターターは交換しませんでした。
異音がないかしばらく様子を見るとの事でした。
今回はワゴンRの異音の修理のレポートでしたが、異音と言っても様々な原因が考えられます。
異音がする・異音が気になる方は、是非一度お問い合わせ下さい。
ありがとうございました。