日産180SXタービンから異音がする
『走行中にタービンから異音がする』
お客様からお問い合わせを頂きました。
お客様のお話では、タービンのガスケットが抜けた様な音で、バババ・ビビビという音が出ている様です。
みなさんのお車で、この様な異音はしていませんか?
こんにちは、北九州市八幡西区車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
今回はタービンの異音に関する点検や異音の原因・修理についてご紹介します。
今回お預かりしたお車はH9年式日産180SXです。
実際にエンジンルームを点検すると、タービンからの異音の原因が確認できました。
では今回も実例を基に、タービンの異音についてご紹介します。
♦タービン異音の症状・原因
♦タービンの異音の部品交換
♦注意点・まとめ
♦タービン異音の症状・原因
冒頭でもお伝えしましたが異音の症状は
『バババ』『ビビビ』
という異音が、走行中に聞こえると言うものです。
お客様もお車に詳しくタービンの異音と言っていましたので、タービンを確認しました。
非常に見にくいですが
部品が飛び出ています。
この部品はタービンガスケットという部品です。
タービンと排気ガスが出る配管との間のガスケットが劣化により吹き飛び、異音がしていました。
異音の原因は、タービンガスケットの抜けによるものでした。
♦タービンの異音の部品交換
このまま使用すると排気ガスの熱で他の部品を傷めたり、何よりパワーが落ち燃費が悪くなります。
お客様にお見積もりを伝えて、作業に取り掛かります。
まずは冷却水を抜いて、タービンを取り外す為に部品をひたすら取り外します。
ホース類を取り外し
エキゾーストマニホールドが見える様にします。
エキゾーストマニホールドの真下にタービンが付いています。
エキゾーストマニホールドごと取り外します。
取り外すとガスケットが一部残って、あとは吹き飛んで無くなっています。
隙間から排気ガスが常に噴き出していた様です。
取り外したら部品の清掃です。
こちらはマニホールドの清掃です。
タービンも一緒に点検しておきます。
ガタがあれば交換が必要ですが、ガタもなくスムーズにまわるので問題なしです。
ここにもガスケットがあるので、清掃しました。
ガスケットを新品に換えて、元通り組み付けます。
他にも銅ワッシャ・ホース・ホースバントなど、必要な所は交換しています。
最後に冷却水を入れて、冷却水のエア抜きです。
排気、オイル、冷却水の漏れがないか確認して完成です。
♦注意点・まとめ
今回の走行中の異音の原因であるタービンガスケットの抜けは、このエンジンでは10万キロを超えるとよくある事例です。
ガスケットなので注意しようがないのですが、タービンは注意して頂きたい事がいくつかあります。
まずはエンジンオイルの管理。
タービンはエンジンオイルで潤滑・冷却を行なっているので、通常のオイル交換よりも早く交換が必要です。
カーボン・スラッジが溜まりやすくなります。
またアフターアイドルにも注意して頂くと、より良いです。
上記にある様にエンジンオイルで潤滑・冷却をしているので、走行後すぐにエンジンを切るとエンジンオイルをタービンに供給できません。
タービンはかなり熱くなるので、走行後はしばらく無負荷でアイドリングをしてやると良いです。
カーボン・スラッジも溜まりにくくなります。
今回のお車は年式も古く、走行距離も15万キロを超えていました。
こういったお車は、劣化等による故障が起こります。
しかし修理やメンテナンス次第で、まだまだ乗って頂けます。
年式の古いお車や多走行車などの修理・メンテナンスも行なっていますので、お困りの方は是非一度ご相談下さい。