トヨタライトエースノアのラジエーターからの水漏れ
みなさん、こんにちは。
北九州市八幡西区車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
まだ5月というのに30度近くまで気温が上がっていますね。
暑い日の工場は、サウナの様になります。
夏になったらどうなるのかと、早くも心配しています。
さて、これから夏になって暑くなると、増えてくる修理がいくつかあります。
例えばエアコンの風が出ない、エアコンの風が冷たくない、水漏れでのオーバーヒート等の点検・修理が多くなります。
今回ご紹介するのは、ラジエーターの水漏れを起こしたお車です。
お車はH13年式トヨタライトエースノアです。
エアコンと同様に多くなる修理のひとつが、オーバーヒートです。
今回は水漏れしていましたが、オーバーヒートまではしていないという感じでした。
今回の水漏れしていたお車は、新車から14年経過して、走行距離も15万キロを超えているお車です。
今回の記事では車齢が10年前後、走行距離が10万前後の車に乗られている方には、特に参考になるかと思います。
その理由は車が古くなったり、走行距離が多くなってくるとどうしても劣化して漏れたり、弱くなる所があるからです。
ラジエーターもそのひとつです。
お預かりしたお車も、ラジエーターからの水漏れでした。
ではライトエースノアの実例を基に、ラジエーターからの水漏れをご紹介します。
お預かりした時には、すでに冷却水の甘いにおいがしていたので水漏れしている様な感じでした。
ボンネットを開けてラジエーターからの水漏れを確認していると、すぐに水漏れの原因が分かりました。
こちらから漏れの箇所です。
ラジエーターのアッパタンクの裏側に亀裂が入っていて、そこからじわじわと水漏れしていました。
振動等でも亀裂は入り水漏れしますが、一番の原因はやはり経年劣化ではないでしょうか。
ラジエーターの加圧に対して、もろくなったアッパタンクが絶えられなくなって水漏れしたという事です。
ラジエーターの水漏れ修理では、アッパタンクのみの交換もあります。
まだまだ乗りたいというご希望でしたので、別の箇所から水漏れしない様にリビルト品に交換という事になりました。
ではラジエーターの水漏れの交換作業をご紹介します。
冷却水を抜いて、
ラジエーターを取り外します。
再使用する部品を、リビルト品のラジエーターに組み付けます。
固くなったラジエーターのホースも交換します。
ラジエーターを車両に組み付けて
冷却水を入れ、エア抜きをします。
最後に水漏れがないか、試乗して水温計に異常がないか確認して完成です。
これでラジエーターからの水漏れもなくなり、安心して乗って頂けますね。
まとめ
今回のラジエーターからの水漏れは、アッパタンクの経年劣化によるものでした。
幸いお客様が水漏れに気付いて補充した事で、完全にオーバーヒートする事はありませんでした。
完全にオーバーヒートすると、エンジンが使い物にならなくなり、修理も高額になってしまいます。
水温計や警告灯・異音・におい等、車の異常に気付いた時は無理に動かさず、整備工場にご連絡して下さい。
車のダメージも軽くで済みますし、修理での無駄な出費も抑えられます。
また年式の古いお車や多走行車は新しい車よりも定期的なメンテナンスが必要です。
当社でも無料の10項目点検等がございますので、年式の古いお車や多走行車にお乗りの方は是非お問い合わせ下さい。