ダイハツムーブのベルト異音の原因は?
おはようございます。
北九州市八幡西区の車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
だいぶ暖かくなってきましたね。
花粉症のお客様はもう症状が出始めている様で、大変だと言っておりました。
皆様も体調にお気を付け下さい。
さて、今日ご紹介するテーマは『ダイハツムーブの異音の原因にビックリ!』です。
お車はH11年式ダイハツムーブです。
今回はダイハツムーブの異音でご入庫頂きましたが、異音の原因というのが初めて目にしたケースでしたのでご紹介します。
ダイハツムーブの異音の症状と故障診断
今回のダイハツムーブは、ベルト鳴きの異音でお預かりしました。
実際、エンジンルームからはベルト鳴きのキュルキュルという異音が出ていました。
ベルトはしばらく前に交換していたので、ベルトの張りを確認しましたが張りは問題ありません。
プーリーのベアリングなどの異音かなぁと思いながらベルトを点検していると、気になる所を見つけました!
それがこちら。
ベルトが溝の1山分ずれています!
ベルト交換した時に確認した時は、エンジンを掛けて確認していますのでずれがない事は確認済みです。
ですのでおかしいなぁと思いながら、何かの拍子でずれたのだと思い、バンパーを外してもう一度ベルトを付け直しました。
そしてベルトを付け直して、再度エンジンを掛けてベルトを確認すると・・・直った!と思いますよね?
しかしどうしてもベルトが1山ずれてしまいます。
これは他に原因がありそうです。
しばらくベルト周辺の点検をしていると、これかなと言う所を見つけました。
それがこちら。
これは先程お見せしたベルトがずれていた箇所のクランクプーリーの裏側です。
一見問題なさそうですが、矢印の箇所は周辺と同じ様に黒い塗装がしてあるはずです。
クランクプーリーが中心部を残して、飛び出てきている感じです。
考えてみるとクランクプーリーが外側(タイヤ側)に出てきていると、確かにベルトが1山内側(エンジン側)ずれますね。
今回のダイハツムーブの異音の原因はクランクプーリーの不具合で、ベルトがずれている様に感じましたがクランクプーリーがずれていた様です。
初めてのケースでビックリです!
ダイハツムーブのクランクプーリー交換
では、ダイハツムーブのクランクプーリーを交換します。
まずはベルトを全て取り外します。
ベルトを取り外したら、クランクプーリーを取り外します。
サービスホールにインパクトを差し込んで、クランクプーリーのボルトを取り外します。
取り外したクランクプーリーがこちら。
矢印の部分がずれている所です。
そして新品のクランクプーリーがこちら。
比べてみましょう。
右が取り外したクランクプーリーで左が新品です。
明らかに中心部が飛び出していて、未塗装の金属部が見えています。
中心部を残して、外れなくてよかったですね。
新品のクランクプーリーの取り付けは、取り外しと逆の手順で取り付けます。
クランクプーリーはトルクレンチを使い、規定のトルクでしっかり取り付けます。
クランクプーリーを取り付けたら、ベルトを取り付けます。
ベルトの張りも規定の張力で取り付けます。
バンパーを付ける前に確認です。
ベルトのずれも無く、きれいに回ってベルト鳴きも収まっています。
バッチリです!
最後にバンパー・タイヤを取り付けて完成です。
まとめ
今回はベルト鳴きでご入庫頂き、クランクプーリーの不具合でクランクプーリーを交換しました。
交換後はベルトも正常に回り、異音も収まりました。
今回のケースは私自身初めてのケースで、稀な事例です。
お車はH11年式の15万キロ以上走行している車両で、調べてみると何件か同様にクランクプーリーが悪くなっていたケースがありました。
年式が古く、多走行車は今回の様なケースが起こるので注意深く確認する事が大事だなと改めて感じました。
ありがとうございました。
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