日産フェアレディZのエンジン不調
おはようございます。
北九州市八幡西区の車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
今日ご紹介するテーマは『日産フェアレディZのエンジン不調』です。
お車はH17年式日産フェアレディZです。
では日産フェアレディZのエンジン不調をご紹介します。
日産フェアレディZのエンジン不調の症状
お預かりした日産フェアレディZのエンジン不調の症状は
・アイドリングが安定しない
・加速が悪い様に感じる
・警告灯が点灯している
です。
警告灯は、全部で3種類点灯していました。
エンジン・TCS・SLIPの3種類が点灯していました。
日産フェアレディZのエンジン不調の診断
警告灯が点灯していましたので、まずは診断機を使ってどんな故障コードが出ているか確認します。
まずはこちらの2種類。
P0350イグニッションコイルとP0303失火検出(#3気筒)が出ています。
ガソリンと空気の混合気に火花を飛ばすスパークプラグの上に付いているイグニッションコイルの不具合と、3番目の気筒で正常に混合気に着火していないという不具合です。
もうひとつはこちらです。
C1130ENG系統1が出ていました。
おそらく先にお見せした2種類の警告灯に連動している故障コードだと思われます。
イグニッションコイルと失火の故障コードが出ているので3番目の気筒の問題だと考えられます。
次に診断機でエンジンのパワーバランスを見ることが出来ますので、パワーバランスのチェックをします。
パワーバランスのアクティブテストと言って、全部で6つある気筒を強制的に1つずつ停止させる事が出来ます。
これで何が分かるかと言うと、正常な気筒と不具合が起きている気筒を判断する事が出来ます。
例えば今回の状態で正常なイグニッションコイルを停止させると、現状よりもさらにアイドリングが悪くなってボトつきます。
しかし不具合が起きているイグニッションコイルを停止しても症状は現状のまま変化しません。(アクティブテスト前から停止している状態だから)
この様にして正常な気筒と不具合を起こしている気筒を判断します。
結果は、診断機の結果通り3番目の気筒が不具合を起こしていました。
ここまで絞れたら、後はイグニッションコイルなのか、スパークプラグなのか、燃料が来ていないのかを判断します。
点検した結果、今回の日産フェアレディZのエンジン不調の原因は、3気筒目のイグニッションコイルの不具合が原因でした。
イグニッションコイルの交換
では日産フェアレディZのエンジン不調の原因であるイグニッションコイルを交換します。
日産フェアレディZのエンジンはV型で、片側に3つ、両側で6つイグニッションコイルが付いています。
今回はお客様とご相談の上、中古パーツを使って交換します。
中古パーツはこちらです。
ではまずイグニッションコイルを取り外します。
配線が邪魔になるので、固定しているステーなどを取り外します。
ステーを取り外すとイグニッションコイルが見えます。
取り外します。
イグニッションコイルを取り外したら、中古のイグニッションコイルと入れ替えます。
配線を元に戻し、組み付けたら交換作業は完成です。
交換作業が終わったら確認作業です。
診断機を使って確認です。
イグニッションコイルの故障コードが残っていますので、消去します。
メーターの警告灯も出てこなくなりました。
これで完成です。
まとめ
今回はエンジン不調の日産フェアレディZをお預かりして、イグニッションコイルを交換しました。
交換後お車を試乗しましたが、加速も正常になり、アイドリングも正常でエンジン不調は解消されました。
走りが売りのフェアレディZなので、オーナー様も調子が良くなって喜んでいました。
今回は6気筒のお車でしたのでエンジン不調は感じにくくはありますが、軽自動車など3~4気筒のお車はエンジン不調が顕著に感じられると思います。
走行中に警告灯が点灯したり、走行がおかしいと感じた場合は走行をやめて、整備工場へご相談下さい。
ありがとうございました。
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