スズキワゴンR ハブベアリングの異音
おはようございます。
北九州市八幡西区の車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
今日ご紹介するテーマは『ハブベアリングの異音』です。
お車はH17年式スズキワゴンRです。
異音は気になりだしたら、余計に気になってしまいますよね。
異音でも室内やエンジンなど様々ありますが、今回は足回りのハブベアリングの異音についてご紹介します。
ハブベアリングとは?
ハブベアリングはタイヤを回転させるシャフトが入る部品で、回転抵抗を抑え、シャフトをスムーズに回転させる為の部品です。
最近流行りのハンドスピナーをイメージしてもらうと分かりやすいですかね。
種類もいくつかあってグリスの詰め替えができるハブベアリング、調整が必要なハブベアリング、無給油式ハブベアリングなど様々です。
ハブベアリング異音の故障探求
まず確認の為にスズキワゴンRに試乗しました。
すると、40キロ付近からゴーゴーという異音がします。
リフトに上げて確認した所、右前のタイヤにガタがありました。
ハブベアリングの異音の原因多くは
- 走行距離が多くなった事での磨耗・消耗
- 過積載による損傷・磨耗
- 事故や改造等でのアライメントの不良
です。
今回のワゴンRは、過積載や事故・改造もありません。
走行距離が8万キロで、走行距離が増えた事による磨耗・消耗の可能性が高いと予想されます。
ハブベアリングの交換
では、ハブベアリングを交換します。
タイヤを外し、ブレーキキャリパー、ローター、バックプレートを外します。
ナックルを取り外して、ハブを取り外します。
このハブベアリングは、小さなボールがいくつも入っているボールベアリングです。
スナップリングを外して、プレスで抜きます。
実際に外したハブベアリングを手で廻してみると、ゴリゴリとした感触が手に伝わってきます。
このゴリゴリが、走行中のゴーという異音の原因です。
新品のハブベアリングをプレスで打ち込み、元の状態に戻します。
試乗して確認すると、異音はしっかり止まりました。
まとめ・注意点
ハブベアリングの異音で、密閉している無給油式ハブベアリングは、ガタや異音がでたら交換が必要です。
走行距離に比例して、ハブベアリングが磨耗します。
つまり、ハブベアリングも消耗品ということです。
異音やガタが出たら他の部品を傷めて大きな修理になる前に、ハブベアリングを交換しましょう。
またトラックやバンなどの貨物車やRV車や古い車には、グリスや調整が必要なハブベアリングもあります。
このハブベアリングは定期的なメンテナンスが必要で、メンテナンス次第で寿命も長くなります。
次にトラック等の貨物車では、過積載によって加重が掛かりすぎる事があります。
最大積載量以上の加重によってハブベアリングを傷め、異音などの原因になります。
デファレンシャルのギヤやベアリングも過積載によって異音がでます。
積載量は、しっかり守りましょう。
さらに事故や改造によってアライメントが狂っていると、ハブベアリングを傷めます。
タイヤをハの字に改造している車を見かけますが、ハブベアリングに負荷が掛かりやすく、異音などを引き起こしやすくなります。
スポーツ走行等でのハの字は有効ですが、角度のつけ過ぎは逆効果です。
最後に、異音は故障の前兆です。
気にならないからいいやと思っていると、付属している部品や本体まで傷め、結果時間もお金も増えてしまいます。
定期的な点検で症状を確認し、お早めの修理をお勧め致します。
ありがとうございました。
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