ダイハツムーブオーバーヒートの原因
おはようございます。
北九州市八幡西区車検専門店ヤハタ自販株式会社です。
今日ご紹介するテーマは『オーバーヒートの警告灯が点く原因』です。
お車はH19年式ダイハツムーブです。
お話を伺うと『オーバーヒートのマークが、点いたり消えたりする』との事でした。
それでは、オーバーヒートの警告灯が点灯する原因をご紹介します。
まず最初にお預かりした時には、オーバーヒートの警告灯は点いていませんでした。
異音もなく、エンジンの調子も悪くありません。
まずは、冷却水が入っているかを確認します。
規定値より少ないですが、リザーブタンクにも十分入っています。
リフトに上げて冷却水の漏れも確認しましたが、どこからも漏れていませんでした。
冷却水の漏れが原因ではありませんでした。
ダイハツムーブは、ラジエーターファン・ファンモーターの保証延長があったので、ファンを確認しました。
しかしファンも正常で、こちらも原因ではありませんでした。
次は診断機を繋いで故障コードを確認しました。
こちらもオーバーヒートに原因になるものは出ませんでした。
症状を確認する為に、診断機でデータを見ながら試乗しました。
これは完全暖気状態のデータで、オーバーヒートの警告灯は点いていない状態のデータです。
106℃、十分基準値内に収まっています。(ダイハツサービスデータ参照)
しかしこの後オーバーヒートの警告灯が点灯しました。
オーバーヒートの警告灯が点いた時にファンを確認しましたが、正常に回っています。
水温のデータを見ると、106℃だった水温が120℃を超えていました。
120℃以上でオーバーヒートの警告灯が点灯する様です。
今度はオーバーヒートでエンジンが歪み、ガスケットが抜けていないか冷却水の状態を見て確認します。
ファンが回るまではこの様におとなしい感じでしたが、ファンが回りだすとボコボコとこぼれる位吹き上がってきました。
しかし特に排気ガス臭くも無いですし、ガスケットの抜けではない様です。
ここまでくると、残るはサーモスタットです。
実際にサーモスタットを外して単体点検です、まずは冷却水を抜いて
サーモスタットを取り外します。
サーモスタットは簡単に説明すると、冷却水路を切り替えるバルブです。
エンジンが冷えている状態では、エンジン内で冷却水を循環させ、熱くなるとラジエーターに冷却水を循環させ冷やします。
目視では特に悪くはありません。
実際に温めて、サーモスタットが正常に作動するか点検します。
温まると、矢印の箇所が開き、冷却水路が切り替わります。
サーモスタットは100℃位でまだまだ開くはずですが、開きが少ないです。
新品と外したサーモスタットを比べた写真です。
左が新品で、取り外したサーモスタットです。
取り外したサーモスタットの方が、開く量が少ないですね。
ダイハツムーブのオーバーヒートの原因は、サーモスタットの不良でした。
新品のサーモスタットを組み付けて、冷却水を入れてエア抜きです。
交換前はファンが回ると噴き出してきましたが、交換後は改善しました。
試乗して水温も確認しましたが、交換前よりも数値は低く、オーバーヒートの警告灯も点く事はありませんでした。
まとめ
今回は、オーバーヒートの原因についてご紹介しました。
今回はサーモスタットがオーバーヒートの原因でしたが、原因は他にもいくつかあり
・冷却水の漏れや不足
・ラジエーターのつまり、不良
・ラジエーターファン、モーター不良
・エンジンオイル不足
・ウォータポンプ不良
・ベルトの緩み、切れ
が考えられます。
最後に。
オーバーヒートの警告灯以外でも、警告灯が点いたらすぐに車を止めて下さい。
そのまま走行して、状態が悪化する事がよくあります。
警告灯が点灯した場合は、ご注意下さい。
ありがとうございました。
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